さて前回からの続き・・・・
「①顧客(利用者)満足にこだわること」
「②目標達成にこだわること」
「③数字に強いこと」
「④人に強いこと」
優秀な店長・センター長は、必ず4つの能力を兼ね備えていると伝えましたね。
そして、最も重要⑤に「人材育成が行えること」。
皆さん ご存知の通り育成の方法として、OJT(実際の職務現場で業務を通じて行う教育訓練)がきわめて有効であることは、今更いうまでもないですよね。
業務を通じて、現場でマネージャー・課長や店長・センター長が部下に教えることは即効性があり、その時その時のケースに応じた指導をしますから非常に効果が高いものです。
しかし一方で、OJTは「現場にお任せのジョブ・トレーニング」になりがちなことには注意が必要です。
本部としては「あのマネージャー・課長やあの店長・センター長に任せておけば大丈夫だろう」と考えがちなところもありますが、OJTが持つもう一つの欠点は、「教える人によって育成効果が大きく左右される」ことにあります。
同じような経験を持ち、技術的なスキルを持ったマネージャー・課長や店長・センター長でも、それを教える技術には開きがあります。
目的の理解せずに主観が入る人。 また性格によるブレもあり、面倒がらずに常にフィードバックを与える人と、そうでもない人などなど・・・
良い先輩に当たった若手は成長が早く、そうでもない若手はなかなか育たない、ということが起こり得るのです。
(※当社を含め、現状は人材育成の余裕などなく各役職者がプレイングマネージャーとして活躍しているなかで「OJTが上手く機能していない」という課題がありますね)
「OJTの教える技術のブレ」で人材育成が上手くいかないことの対策は、各役職者が誰にでも同じレベルでの教育ができるような仕組化が必要となります。
各役職者に対する教育がとても重要になり、教育によってOJTによる指導レベルを高い位置で揃えることは必須の役職条件となります。
単刀直入にいえば店長・センター長の役職者が部下に教えるだけのスキルがないということは問題です。
店長・センター長は店舗で働くすべてのスタッフの上司です。マネージャー・課長は店長たちの上司に当たり、事業部長はマネージャー・課長の上司ということになります。
それぞれを人材育成して、次のステージに調整し導いていくことが重要な役割です。
それぞれの各階層で同じレベルの教育がきちんと実行できていれば、全社全店舗でレベルの高いQSCが維持でき、顧客満足度も上がるといえるでしょう。
追記
役職者として、朝早くから夜遅くまで頑張って頂いていることは感謝しますが、体力の消耗と自分の成長は比例しないのでご注意下さい(笑) 働く根性は身につくと思いますが・・・・
また、当社が望み 基準としている人材教育を行えていない役職者の方々へ。
自分自身の能力不足だと理解しているなら上司に相談して一歩前にでる以外に手段はありません、私を含め完璧な人はいませんが努力は「今から・ここから・私から」できますよ。仲間たちの成長を心より期待してます。