さて、今回は「ジーランドの野鴨」の寓話を紹介されて頂きます。
IBMの創業者であるトーマス・ワトソン氏が、安住を貪る社員に対して危機感を持たせるために「ビジネスには野鴨の精神が必要だ」と繰り返し話していたことで有名な寓話でもあります。
では、早速
デンマークのジーランド地方の古城を映す湖には毎年鴨が飛んでくる。
そこには餌をいつも用意して待っていた優しい老人がいた。
いつしか鴨たちは食べ物に恵まれて、次の湖へ飛び立つ必要がないと思い、そこに住み着いてしまった。
しかしある年、その老人が死んだ。
餌をもらえない鴨たちは、自分で餌をさがし、次の湖へ飛び立たねばならない。
しかし飛べない。
なぜなら、野生を無くしてしまった鴨たちは、まるでアヒルのように肥え、はばたいても飛べなくなっていたのだ。
あの何千キロにもわたって飛べる鴨が...
そして、そのとき春の雪解けの濁流が湖に流れこんできた。
なすすべもなく押しながされてしまった鴨たちは全部死に絶えてしまった。
この「ジーランドの野鴨」の教えは、私たちの日常の志事における気のゆるみに気づかせてくれる物語。
一般的に企業の中では、自らが主体的な行動をせずに、与えられた仕事(作業)を淡々とこなして、リスクをおわず、責任もあいまいになりがちです。
そんな一部の環境でも 個人的には、人間の成長は繰り返し繰り返し行うことの中からしか生まれないと考えています。
しかし、ほとんどの人は仕事ができるようになると慣れてしまいます。
慣れてしまうと、簡単だからといって手を抜くようになります。そして、知らないうちに自分のレベルを下げてしまうのです。
起業家である私は、現状に満足することなく、小さくまとまってはならないと意識してます。
仲間たちと目指す場所に飛んでいけるために、自らを鍛え、生き延び、強靭な野鴨となろうと、365日 自分自身と戦ってます(笑)
日頃「当社の目的」を仲間たちには伝えしています。どこへ行くにも、何をするにも、目的を持つことは重要です。私は目的を持てばブレることはなく安心に繋がります。(※一般よりはズレていますがブレることはありませんのでご安心を・・)
安心になれば自信が持てます。そして、自信のある仲間には、お客様もまた安心を感じて頂けるでしょう。
仲間たちやお客様との信頼関係は、そうやって培われていくのだと思います。
追記
みなさんがはじめて自転車に乗れた幼少期の記憶を思い出してください。坂道なんて怖くて乗れませんから、はじめは平らなところで転んでも大丈夫なとこで練習しましたよね。
それでも、なかなか上手にバランスを保つことができないで、ちょっと進んだだけですぐに転んでしまいます。あるいは、すぐに地面に足をつけてしまいます。でも、不思議なことに、あるとき急に乗れるようになります。それまで乗れなかったことがウソのように思えます。
私は、これが人間の成長と実感しています。