さて、今回は期末最終月を終え、気持ち新たに第15期を向かえ私自身が経営を考えるうえで、二宮尊徳の言葉を大切においていることを紹介したいと思います。
二宮尊徳は、「遠い将来を考えて行動する人は、裕福になり、短期的に考える人は、貧しくなる」ということを人々に教えた。と言われてます。
「遠くをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す
それ遠くをはかる者は百年のために杉苗を植う
まして春まきて秋実る物においてをやゆえに富有なり
近くをはかる者は春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前(たんがんぜん)の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ目につく故に貧窮す」
私なりの解釈すると、こんな感じでしょうか。(※直訳ではありません)
「将来を考える人は、百年のために杉の苗を植える。
もちろん、秋実るものを考えて春、種をまく。だから豊かになるのだ。
しかし、近くのことばかり考える人は、春植えて秋に実るなど遅すぎる。
目の前の利益に迷って、何も植えようとしないで刈り取るばかりだ。だから貧しくなるのだ・・・」
まさに年輪経営の根底となる考えと言えますね。
約1年を共存している新型コロナウイルスは、いや応なしに社会・地域に大きな変化をもたらしました。
またニューノーマルの先行き不透明な、ビジネス環境下では、過去の成功体験ベースにした前例踏襲主義では生き残れないと痛感してます。
当社の経営計画も、将来の「杉」となる人材育成を基本とする、人材の「材」とは、育つのに数十年かかる大木を意味していると捉え覚悟を決めること。
そして財務的には、急成長を悪として単年度の売上や利益のみを追求するのではなく、数年後に達成すべき「バランスシート(無借金経営など)」を基本として、毎年毎年の努力の積み重ねで実現していく。
如何なる環境下でも社員を幸せにし続ける会社であるために・・・
私が経営を考えるうえで大切にしていることが、同志たちに少しでも理解頂ければ幸いかと。
追記